5月の第2日曜日は母の日として広く親しまれています。
2024年の母の日は、5月12日(日曜日)。
この特別な日には、カードやプレゼントを通して感謝の気持ちを伝える風習がありますが、直接感謝の言葉を口にするのが恥ずかしいと感じる人もいます。
母の日の始まりや、カーネーションがなぜプレゼントとして選ばれるのか、詳しく知っていますか?
母の日は私たちにとって身近なイベントですが、その背景や起源を深く知る機会は少ないかもしれません。
そこで今回の記事では、母の日の起源とカーネーションを贈る意味について紹介します。
カーネーションが母の日のシンボルになったわけ
1905年、アメリカのフィラデルフィアでアンナ・ジャービスによって母の日が提唱されたのが始まりです。
アンナは母を亡くした後、母に感謝を表す特別な日を設けるべきだと考え、その提案が全米に広がりました。
1914年には、当時の大統領ウィルソンによって5月の第2日曜日が公式に母の日として認定され、母への感謝を示す日となりました。
アンナが母の好きだった白いカーネーションを祭壇に捧げたことから、カーネーションを贈る習慣が生まれ、亡くなった母には白、生存する母には赤を贈るようになりました。
母の日が日本にいつ伝わった?
日本で母の日が始まったのは、明治時代の終わり頃です。
大正時代に入ると、キリスト教のコミュニティーで母の日にカーネーションを配るイベントが始まり、1931年には3月6日が母の日として設定されました。
母の日が広く受け入れられるようになったのは、1937年に森永製菓が「森永母の日大会」を主催したことが大きなきっかけでした。
その後、1947年に5月の第2日曜日が正式に母の日として定められました。
カーネーションの色別の意味
伝統的には赤いカーネーションが母の日に贈られてきましたが、最近では様々な色が選ばれています。
色を選ぶ際は、その色が持つ意味を考慮すると良いでしょう。
たとえば…
ピンクは「感謝」や「暖かい心」を
紫は「誇り」を
青は「永遠の幸福」を
オレンジは「純粋な愛」
を表します。
お母さんの好きな色を選ぶのも良いですが、黄色いカーネーションは「軽蔑」「嫉妬」を意味するため、避けるべきです。
カーネーション以外の花言葉にふさわしい花
カーネーションだけでなく、他の花を選ぶのも考えられます。
花言葉を意識して、母の日に相応しい花を選ぶことも素敵なアイデアです。
ダリア
「感謝」を象徴するダリアは、結婚式などの贈り物にも選ばれることが多く、母の日のギフトに最適です。
トルコキキョウ
「あなたを思う」「思いやり」という意味を持つトルコキキョウは、その優雅さと温かさで贈り物として喜ばれます。
コチョウラン
コチョウランは、「幸せが飛んでくる」という美しい意味を持つ花です。
多くの人にとって憧れの対象であり、鉢植えは少し価格が高いものの、2~3本の花束として選べば、比較的手ごろな価格で手に入れることができます。
母の日の世界的な習慣
世界中で母への感謝の気持ちは共通ですが、その祝い方や時期、プレゼントの選び方は国によって様々です。
各国の母の日の習慣を知り、新しい祝い方を取り入れるのも魅力的です。
●イギリスでは、イースターサンデーの3週間前に母の日があり、子供たちは教会からもらった花を母親に贈ります。
●オーストラリアでは、5月の第2日曜日に母の日がありますが、一般的にはカーネーションではなく、秋に咲く菊をプレゼントします。
特に「クリサンセマム」は「mum」という愛称があり、母の日にふさわしい花とされています。
●フランスでは、5月の最終日曜日を「フェト・デ・メール」として祝い、一般的な花ではなく、お母さんが喜ぶ様々なギフトを贈ります。
●イタリアでは、5月の第2日曜日にアザレアが人気で、販売収益の一部ががん研究支援に寄付されます。
●韓国では、5月8日を「両親の日」として祝い、特にカーネーションを贈る習慣があります。
●タイでは、8月12日をシリキット国王妃の誕生日として母の日にし、国民は水色の服を着て祝い、ジャスミンの花を贈ります。
●フィンランドでは、5月の第2日曜日に母の日を祝い、ミニバラや野の花「ヴァルコヴォッコ」を贈る伝統があります。フィンランドは「母に優しい国」としても知られています。
●ハンガリーでは、5月の第1日曜日を女性全般を祝う日とし、様々な世代の女性に花やプレゼントを贈ります。
●トルコでは、5月の第2日曜日に母の日を祝い、全ての女性に祝福の言葉を贈ります。
まとめ
言葉にできない感謝の気持ちを、花言葉に託して表現することで、母の日にはお母さんへ特別な感謝を伝えることができます。
今年の母の日が、良い日になりますように。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。