フローリングに残る、取り除きにくい足跡について、その原因と対処法をご紹介します。
まず、なぜフローリングに足跡が残りやすいのか、その主な原因を解説します。
そして、これらの足跡を取り除くための3つの清掃テクニック、さらに足跡がつきにくくする方法についても説明します。
素足や靴下でフローリングを歩くと、思いがけず汚れが付きやすくなります。
この記事では、簡単な清掃のコツと共に、足の裏のケアに役立つ2つのアイデアもご紹介します。
なぜフローリングの足跡は消えない?
フローリングに白い足跡が目立つと、清潔感が損なわれます。
特に、スリッパを履かずに室内を歩くと、リビングや階段などに頑固な足跡が残りがちです。
これらの足跡は、床のべたつきの原因ともなり得ます。
フローリングのお手入れは、畳とは異なり、特別な注意が必要です。
足跡の主な原因を知ることから始めてみましょう。
フローリングの足跡の原因
フローリングに足跡が残る主な原因は、足裏からの皮脂です。
足の裏は汗や皮脂を多く分泌するため、素足でフローリングを歩くと、これらが床に移ります。
特に、足裏の「エクリン腺」からは、平均的に一日にコップ一杯分(約200cc)の汗が分泌されます。
そのため、汗をかきやすい人は、靴下を履いていてもフローリングに足跡を残すことがあります。
フローリングの足跡を除去する方法3つ
フローリングについた足跡を除去するには、3つの方法があります。
一つ目はフローリングワイパーを使う方法、二つ目は中性洗剤を用いる方法、そして最後にクリームクレンザーを使用する方法です。
ただし、アルコールや消臭剤、一部の洗剤には、フローリングのワックスを白濁させる成分が含まれているので、使用時には注意が必要です。
フローリングワイパーを使う方法
フローリングワイパーを使用する際には、ドライタイプとウェットタイプのシートを用意します。
まず、ドライタイプのシートでホコリや髪の毛を取り除き、次にウェットタイプのシートで汗や皮脂の汚れを拭き取ります。
最近では、ワックス効果があるワイパーシートも販売されており、掃除と同時にワックス掛けを行うことが可能です。
フローリングワイパーは足腰への負担が少なく、雑巾が不要で、掃除後の片付けもシートを捨てるだけで済むため、利便性が高いです。
食器用中性洗剤を使う方法
フローリングの足跡を掃除するには、食器用中性洗剤が効果的です。
足跡の汚れは主に皮脂によるもので、油汚れに分類されます。
キッチンで使われる食器用洗剤は油汚れに対して効果的であり、酸性やアルカリ性洗剤と比較して素材を傷めるリスクが低いため、フローリングの掃除に適しています。
フローリング用の洗剤液を作る方法は以下の通りです。
バケツに2リットルの水を用意し、食器用中性洗剤を小さじ1杯加えます(濃縮型の洗剤を使用している場合は数滴で十分です)
この洗剤液を雑巾に浸し、汚れが目立つ部分を優しく拭きます。
汚れが取れたら、清水で拭き上げて終了です。
頑固な汚れには、雑巾を軽く絞って拭き、少し時間を置いて汚れを浸透させた後、再度拭き取ります。
ただし、洗剤液を濃く作りすぎると拭き取り作業が困難になるので、やや薄めに作ることが推奨されます。
フローリングは木材であるため、強力な洗剤の使用は避けるべきです。ワックスや塗装が剥がれたり変色する可能性があるため、素材を傷めにくい中性洗剤の使用が推奨されます。
クリームクレンザーを使う方法
クリームクレンザーを使ってフローリングの足跡を掃除する方法としては、まず固く絞った雑巾で汚れた部分を拭き、次に希釈したクリームクレンザーを塗布してやさしくこする方法があります。
ただし、この方法はフローリングにダメージを与えたりワックスを剥がす可能性があるため、使用する際には注意が必要です。
掃除後にはワックス掛けを行うことが推奨されます。
重曹を使用したフローリング掃除には注意
重曹を使用したフローリング掃除には注意が必要です。
重曹は弱アルカリ性であり、ワックスを剥がす効果があるため、使用後はワックス掛けを再度行う必要があります。
私の経験から言うと、重曹水で拭いた後に艶のないフローリングになることもありました。
フローリングに足跡がつかないようにするために
フローリングに足跡がつかないようにするためには、汗の管理が重要です。
夏など素足になる機会が多い時期は特に、ミョウバン水や制汗剤などの汗を抑える手段を取ると良いでしょう。
ボツリヌス菌が汗を抑える
足裏の汗対策としては、ボツリヌス菌を用いた治療があります。
この治療では、毒性を弱めたボツリヌス菌を皮下に注射して交感神経をブロックし、汗腺の働きを抑制します。
治療の効果は約半年間持続しますが、保険適用外であり、完治するわけではありません。
足汗専用の制汗剤を使う
足汗専用の制汗剤も効果的です。
市販のロールオンタイプやスプレータイプなどがあり、特にスプレータイプは手軽に使用でき、制汗成分を含んだマイクロパウダーを配合した製品もあります。
フローリングの足跡の掃除方法としては、食器用洗剤を希釈した洗剤液を使って拭き掃除する方法があります。
頑固な汚れには洗剤液を何度か散布し、最後にドライシートで乾拭きすると効果的です。掃除は早めに行うことが望ましいです。
まとめ
フローリングの床の足跡は、以下の簡単なお手入れで消すことが可能です。
- フローリングワイパーを使う方法
- 中性洗剤を用いる方法
- クリームクレンザーを使用する方法
私の家では、食器用洗剤を用いて作った薄めのフローリング用洗剤液を適宜使っています。この洗剤液を霧吹きで散布し、しっかり絞った雑巾を取り付けたワイパーで拭き取ります。
特に頑固な汚れには洗剤液を何度か散布し、最終段階ではドライシートを使用して乾拭きを行います。
汚れを発見次第すぐに対処することで、掃除がより楽になります。実際にはその都度掃除するのが難しいかもしれませんが、その努力が結果として掃除を容易にします。
この記事が皆さまのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。